オフィスネットワークを刷新し、Cisco Merakiを導入しました。
今回する話
みなさんこんにちは。株式会社バンクの うなすけ (id:yu_suke1994 )と id:HolyGrail です。 先日、オフィスのネットワークを刷新し、Cisco Merakiを導入しました。
今回は
- オフィス人数と社内ネットワークの変遷
- 機材とサービス選定の話
- 自前でセットアップを行った話
について弊社における事例を紹介いたします。
オフィス人数と社内ネットワークの変遷
さて、我々のようなベンチャー企業だと、創業期は家庭用のWi-Fiルーターでも業務が滞りなく行えます。しかし、10人、20人と従業員が増えるにつれ、家庭用のWi-Fiルーターから、SOHOや業務用のルーターや無線アクセスポイント(以下、無線AP)を導入しないとインターネットが詰まったり、色々な問題が発生します。 そして、人員の増加に伴う移転のタイミングで専門の業者に社内ネットワーク環境の構築を依頼するというケースが多いかと思われます。
弊社の場合
弊社は、現住所に移転するタイミングで無線APを3つに増設しました。業者に構築もお願いし、従業員と来訪者とでSSIDの分割とVLANへの収容、VLAN間での通信の遮断などの基本的なネットワークの設定を行いました。
しかし、ワイヤレスLANコントローラの導入には至らず、各自が自席から一番近い無線APのSSIDを選択して接続するという、前時代的な運用を要求せざるを得ない状態が長く続いてしまいました。 また、無線APのスペックがよくないのか、20端末程度がぶらさがるだけで顕著な通信速度の低下や無線APからの切断が発生し、不満の声も多く挙がりました。
そこで、ある程度の規模の会社に所属している友人らに相談し、社内ネットワーク刷新に向けて業者や機器選定をすることになりました。
機材とサービス選定の話
さて、今回の刷新にあたり弊社では「Cisco Meraki」と「Mist」を比較検討する流れとなりました。
Cisco Meraki
Cisco Meraki(以降Meraki)は、前述のワイヤレスLANコントローラーなどの管理機器を全てクラウド上に置き、SSIDの設定、サイトフィルタリングから周波数設定までのあらゆる設定をWebブラウザ上で行うことのできる、クラウド管理型ネットワークシステムです。日本国内でも、検索するといくつもの導入事例が見つかります。
Mist
Mistは上記Merakiの特徴に加えて仮想ビーコンによって得た位置情報などを元に、機械学習技術によって更なる運用の簡素化を目指すクラウド管理型ネットワークシステムです。
選ばれたのはMerakiでした
比較検証するにあたって、MerakiとMist、どちらも検証端末を借りて社内で試用してみました。
そして比較検討した結果
- 社内でも環境設定等を行うにあたり日本語のUIが用意されている
- 国内での採用実績がすでに多くあり、Cisco Merakiの担当者とも直接やりとりができる状態にある
- スイッチ、ルータなどのレイヤーまで含めてMerakiのクラウドシステム上で管理を行うことができる
といった点から今回はMerakiを採用するに至りました。
自前でセットアップを行った話
さて、機器とサービスの選定が完了し、いざベンダーに依頼をというところであるニュースが流れてきます。
そう、DMMからのMBOです。なので、今後は自己資本で会社を運営していかなければなりません。となると、無駄なコストはできるだけ削減する必要があります。 そこで、ベンダーからはネットワーク機器の購入のみ行い、施工と設定については自分達で行うことになりました。
設置の様子
というわけで、MerakiのSwitchとAPがオフィスに届いたので、設置、そして設定を行いました。
結果
Merakiの導入によって、社内のSSIDが統一され、社員に快適なインターネット環境を提供することができるようになりました。
また、Wi-Fiが使えるというだけではなく、実はMerakiはAPIを公開しているので、これで色々と遊ぶこともできそうです。
Merakiのネットワークに接続してみたい方(?)、是非オフィスに遊びに来てください。
追記
4/24 19時
脚立について、推奨されていない使用方法をしている画像を削除しました。脚立の安全な使い方については、以下をご覧ください。ご指摘いただきありがとうございます。
脚立の安全な使い方 | 製品の安全な使い方 | サポート | 梯子、脚立のパイオニア 長谷川工業株式会社
4/25 14時
一部、本文を修正しました。